僕がゴスペルに興味を持ったのは1991年の春。
ミネソタ州の高校の社会の授業で見せてもらった“ミシシッピー・バーニング”という映画がきっかけだった。
当時は英語もほとんど分からなかったけど、差別について考えることもなく生きてきた自分にとっては衝撃的だった。
直後に“天使にラブソングを”という映画が公開されてゴスペルという言葉が一般的になったが、その当時の自分にとって、ミシシッピー・バーニングという映画の中で家を焼かれたおばあさんが歌うその歌が、その感動的で印象的なその歌をなんと呼ぶのか、どうすればもう一度あのような歌や音楽にたどり着けるのか全くわからなく、見当違いなCDばかりが棚に増えていった。
後に大学生になった頃、友人が恐らくそれはゴスペルというもので、彼のお父さんのお友達がきっとその音楽に詳しい。ということでその方を紹介してもらった。
それが僕の心の師匠となる、今はなきボビー原さんだ。
当時の僕は若さ故、とても不安定でよくたしなめられたが、そのお陰で音楽というものとの接し方を教えて頂いた。
今朝はひょんなことからビリー・ホリデーのstrange fruitを聴いていて、ミシシッピー・バーニングを思い出したわけです。
strange fruit(奇妙な果実)が一体どんな歌か、もし興味のある方は聴いてみるのもいいと思います。
ただし、先に言っておきますが土曜の朝に聞く曲ではありません。orz
昔を振り返ってみると、音楽において衝撃的に震えたことが何度かあるなと改めて思いました。
そんなことを思い出した朝。
土曜日は特に忙しい。
初心を思い出せたし、パワフルにがんばります。