上手なレッスンの受け方でレベルアップ。

今日は大阪も雪ですね〜。スタジオまでのわずかな道のりがかなり過酷に感じてしまいました。^^;

さて今日はレッスンの受け方について。

レッスンをしていると、「あ〜、この人飲み込みが早いな。」と感じたり、「この人は上達が早いな。」と思う事があります。

その方達の歌は月日とともに磨かれ、洗練され、レッスンをしながらついつい歌に聞き惚れて感動してしまいます。^^;  おもしろい事にこの方達にはレッスンの受け方や練習の仕方に共通点があるように思います。

そこで本日はレッスンあるあるを10個ほど。^^

仮に上達の早い方々をA、その他の方々をBとしてまとめてみると以下のようになります。

あるある1スタジオに入ってくるとき。

A 前の人のレッスンや鳴っている音に興味を持っている。

B 自分の身支度に気を取られている。もしくはおしゃべりに夢中になってしまう。^^;

あるある2 レッスン前のコミニケーションについて。

A 出来るだけ詳しく自分が練習して来た事、喉の状態、感じた事等を積極的に話そうとしてくれる。また聞こうとしてくれる。

B 出来るだけ「練習をして来た」という事をアピールする。もしくは「出来なかった理由」については詳しく話してくれる。^^;

あるある3 レッスン中の録音やメモについて。

A レッスン中のハイライトとなる部分を心得ていて、必要最小限のメモをし、録音をうまく利用する。また、最小限のメモとはいえ、必要不可欠な内容をとり損なう事はない。課題に集中している。

B メモを全くとらない。^^; メモを取るように促しても、次のメモはもうとらない。^^; 録音のオンオフに気を取られ、説明やイントロを聞いていない事が多い。^^;ひたすら自分流の歌い方に夢中になっていて、課題を見失っている。^^;

あるある4 レッスン中のアドバイスについて。

A 前回のレッスン以降からの練習が方向違いだと分かるとすぐに切り替える事が出来る。たとえそれが方向違いだとしても無駄だと感じていない。むしろその方向違いの経験をうまく利用出来る。

B 練習に費やした「時間」に絶対的な自信を持っていて、成果が出ていないと分かると落ち込んでしまう。(T T) そして「やったのに出来なかった」と強く思い込んでしまう。(T T) 落ち込みはするが、新たな行動力や考え方の変更にはあまりならない。(T T)

5 レッスン中の笑顔について。^^;

A 常に笑顔。^^

B 比較的少ない、もしくはかなり少ない。(T T)

6 質問の仕方。

A 積極的かつ具体的。もっと上達するにはどうしたら良いか?と質問が前向き。

B 自分のどこがいけないかをまず質問。そして言われた内容を如何にいつも気にしていて、いつもやっているんだけど出来ない。とひたすら教えてくれる。^^; そして次回までにはやって来ると何故か約束をしてくれる。^^; 「いつもやっているけど出来ない」というこのフレーズ、スクールの7不思議のひとつなんですよ〜。笑

7 いったい何が好きなのか。

A 歌や音楽が好き。自分も素敵な音楽を奏でる、歌う一員に成りたいと思っている。

B 恐らく歌っている「自分」が好き。^^; 「歌うまいね〜!」と言われ、もてはやされる日を夢見ながら、せっせと豪華な衣装を夜な夜な縫っている。w

8 いったい何がいやなのか。

A 楽曲を台無しにしてしまう事、聞いてくれる相手に失礼な内容になる事。または自分の努力が足りなかったと後悔する事。

B 「楽しむ」事に努力や勉強をするのはおかしい!という考え方を変える事。orz ※でも楽しむ事に上達は不可欠だと言って僕を困らせる。涙

9 レッスン後。

A 次までの課題を見つけたと言う清々しい顔つき。

B ため息。(号泣) 僕も泣きたい。笑

10 次回のレッスンまでの課題のこなし方。

A 多くを欲張らず、ひとつの課題を多方面から取り組み、理解し、それを活かす。そしてその力を試したくてうずうずしながらやって来る。

B 多くを欲張り、一歩方向からの考え方を信じ、ものすごくアバウトなまま突っ走っる。その結果ものすごく変な事になっているのには気付いてしまったらしく、落胆しながらやって来る。(T T)

等々。^^;

レッスンあるある、心当たりはAのタイプでしたか〜?もしくはBでしたか〜?^^

極端な「例」ですが、上手く行く場合、もしくは上手く行っている人には方法がありそうですね〜。^^

上手な練習方法と上手なレッスンの受け方で、大切な時間を無駄にしないよう、練習頑張って下さい!

そしてよりたくさん、音の世界の美しさを体感してみて下さい。

 

それでは皆さん、足下が悪い一日になりそうですが、楽しい一日を。^^

 

 

 

 

 

アプローチ。

本日スクールはお休みで、大変ゆっくりさせて頂きました。

知り合いのアトリエにお邪魔したのですが、ゆっくり平和な時間が流れていて、あんな場所で仕事ができたら良いなあ。と強く感じてしまいました。

スタジオを近々引越してみようかな。^^;

さて、本日のボイストレーニング記事ですが、アプローチについて。

なかなか見えない部分の筋肉について説明するのは難しいものなんですよね。^^;

無意識の内に働く筋肉と、意識的に使う事が出来る筋肉。

そして本来意識的に使う事が出来るが、日常生活で意識しなくても事が足りてしまう筋肉等。

先日の記事の「響き」はまさにこの辺の話になって来ると思うのです。

同じ話を5人にしても、2人は理解してくれるが3人は理解してもらえない。とか、4人は理解してくれるが、1人は理解してくれない。もしくは、頭では理解出来るが、実際やり方が分からない。等々。

本当に十人十色。

ボイストレーニングという分野は、マニュアルや教本だけでは万人に十分とは言えないのかもしれません。

コミニケーションを出来るだけ多くとり、その方が得意とする分野の考え方からのアプローチ。

またはスポーツ経験や趣味のお話を伺い、実際に自分も試してみてボイストレーニングとの共通点を見つける。等。

引き出しの多さが必要となるのかもしれません。

僕もそうでしたが、一度声が出始めると、なるほど!と言った形になるのですが、それまではなかなか頭では分かっていても。という長い時間が続きました。

もし教本をお持ちなら、もしどなたか先生におつきなら、本の内容や先生がおっしゃる具体的なボイストレーニングの方法とお得意な分野を重ね合わせてみて、共通点を見つけてみるのも良いかもしれません。

「歩く」や「跳ぶ」等と同じように「歌う」という動詞が存在します。

もちろん専門的な知識や練習期間が必要となりますが、まず発声をなんとかしたい。という皆様は、他の動詞同様、「専門的」という意識を少し横に置いてみるのも練習方法かも知れません。

明日はお休みの方が多いのでしょうか。^^

リラックスを心がけ、練習に励んで下さい。^^

 

 

意外に耳。

日曜日の朝というのは、とても穏やかで新鮮な感じがするのは僕だけですかね?^^;

おはようございます。

こんな日はボイストレーニングがうまくいくかも知れませんよ。^^

心穏やかにまず呼吸を整えて、歌う事ばかりに意識を向けるのではなく、歌っている自分の声を自分の耳で聞く。

つまり歌っている自分よりも、歌っている自分の歌を「聴く」のが好き。と言う状況を作ってみられてはいかがでしょうか。

小さい音から始めるのが効果あるのかもしれません。

ですので、こんな日曜日の朝にはぴったりな訳ですよ〜。^^

意外でしょうが、案外自分の音って聞けていないんだなあと。と感じるかもしれません。

そして意外でしょうが、結構な効果がありますよ。^^

それでは皆さん、今日も練習を楽しんで頑張って下さい!

良い日曜日を。

 

 

 

 

やっぱり雪!

昨日の夜は寒かったですね〜。

スタジオを出る頃には結構な雪が降っていました。皆さんいかがお過ごしですか?

さて、数年前の話なのですが、一度ポリープ摘出手術を受けた事があります。

声が日に日に出なくなり、いつもお世話になっている病院で受診したところ、先生の顔色が変わり、すぐに大きな病院を紹介されました。

ボイストレーナーをしながら、いくら毎日声を使っているからとはいえ、なんと恥ずかしい事態だ。と感じながらその紹介された大きな病院で受診したのですが、なんと発声から来るポリープではなく、咽頭癌の可能性があると。

お世話になっている先生の顔色が変わった訳だ。。。

一瞬時間が止まったのを覚えています。^^;

手術日が決まり、病院内のスタジオ?でカメラを突っ込んだまま歌を歌ったり、一音一音の周波数を計測して頂いたり、僕が歌の仕事に復帰しやすいよう、あらゆる事を尽くして下さいました。

なんとこの大きな病院にはプロフェッショナルユーザー専門ドクターと呼ばれる先生方がいらっしゃいまして、僕達声を使う者達の立場から真剣に復帰をサポートして下さるんです。

まるで医龍のようなチームです。^^;

結果から申しますと、先生方の腕により僕の声は無事、元あった音色に復活を遂げるのですが、このポリープ、実は発声からのポーリプでも、咽頭癌でもなく、声が出なくなり始めた頃煩っていた気管支炎の咳によるものだったのです。

大げさに考えていなかった咳から、なんとも大げさな事態になったものです。

一ヶ月まるまる声を出さず、ジェスチャーや筆談で人とのコミニケーションを乗り越え、無事もとあった自分の声を取り戻す事が出来ました。

先生方のお陰で本当に懐かしい、自分の「声」を取り戻した訳です。

ボイストレーニングの現場にて、毎日来られるレッスン生の健康状態というのは気になるところです。

花粉症等のアレルギーから来ている喉の問題なのか、歌い過ぎ、もしくは発声の間違いによる喉の問題なのか、寝不足やお酒等によるものなのか、もしくは僕と同じように咳等によるものなのか。

何か喉に異常が感じられた場合、迷わず病院で受診して頂く事をお願いします。

ボイストレーナーはレッスンにおいて全力を尽くしますが、病院の先生ではございませんので、健康ありきのボイストレーニングを心がけて頂きたく思います。

それではみなさん、雪はじまりの連休ですね。

こんな日はご自宅にこもり、暖かくゆっくり過ごされるのも良いかもしれません。

素敵な音楽を聴きながら、ゆっくりお茶でもお楽しみ下さい。

 

 

響き。

今日は本当に寒いですね〜。  近畿は明日雪かもしれないとニュースで言っていましたが、みなさん風邪など召されていませんか?    さて今日は響きについて。  この響きという言葉。  よくボイストレーニングの練習中に出て来るのですが、一体どんな感覚に近いんでしょうね?^_^  昔全くまともな位置で声がなっていなかった頃、「響いているといえば、響いているのにな〜。」と感じていたものです。  でも一回響きのいい場所でなり始めると、これが今までとは全く違うのです。  まさに「響き」という表現がぴったりに。  僕の場合は、それまでが口から出ている乾いた音だったとするならば、ポジションを掴んだその声は高級なヘッドフォンで音楽を聴くような、しっとりと豊かな、自分自身を癒すような声だと感じたのを覚えています。自分で自分の声を自画自賛するようで、ちょっとおかしな表現ですね。(^^;;  でも自分の声を見つけようとする人にとって、響きを掴んだその日はきっと忘れられない日になるのではないかと思うのです。  このブログを見て頂いている方々に一日も早くその日が来ますように。^_^  なんちゃって。(^^;;  大げさでしたね。(^^;;  それでは皆さん、本日も練習がんばってください!