朝からニュースを流し読みしていてある記事に目を留めました。
そのタイトルは「ひとりぼっちのドラえもん」。
そしてその記事の下には「独りぼっちなんて言わないでよ。ドラえもんは世界中の人々に愛されているじゃない!」というコメントが読者の方によって書き込まれていました。
それを見て、朝からなんだか泣けてきたわけです。
僕達世代は大山さんのドラえもんで大きくなりました。
僕達を育てた親たちも、僕達を育てる傍らに大山さんのドラえもんが居たのだと思います。
僕達以降も、しばらくは大山さんのドラえもん。
まだまだ沢山の人の心のなかに大山さんのドラえもん。
そう考えると、声というのは凄いです。
今のドラえもんもきっと子供達には大人気なのでしょう。
でも既に大人になっていたにも関わらず、大山さんがドラえもんの声を担当されなくなるというニュースを見た時はとても残念でした。
そしてすーっと、心のなかに自分だけのドラえもんをしまったように思います。
「声」を想い、振り返る子供時代。
そんな気持ちの涙がぽろっと、今朝は。
声といえば、最近とても素敵だなと感じるC&Kというアーティストがいます。
この方々の「Y」という曲にハマりすぎて日に何度も聴いています。
常々思うこと。
それはボイストレーニングが書に似ているということ。
筆の運びと空気のコントロールは本当によく似ています。
注意すべき点や創り出せる可能性、それらが非常に似ていると感じるのです。
ボイストレーニングは声の美しさを磨き声の可能性を広げること。
紙の上に何度も書いて練習する習字と似ているのです。
その文字は何を綴り、何を人の心に伝えるのでしょう。
毎日ピアノを弾いていて、僕は自分が弾くピアノを和便箋のようだと感じています。
縦に引かれた線の最後に紫陽花の花やかもめと雲、紅葉や桜の絵がうっすら描かれているあれです。
ボイストレーニングを身につけた方々の声は、注意点をしっかり守り、その上を自由に歌う、まるで便箋の上に綴られる様々な文字のようです。
手紙をしたためる時、何を言うよりもまず相手への礼儀や思いやりをまず丁寧に表現します。
言いたいことだけを言い、歌うのではなく、聴いてもらえる準備をしっかりする。
歌うことは手紙に似ていると思いませんか。
そしてこちらのC&Kさん達、個人的な想像の世界ですが、手紙で例えるところの行間までもが美しく感じるのです。
とても丁寧に丁寧に、想い、造られた作品を表現するというのはこういうことか。と改めて考えさせられるようなおふたりの歌い方。
まるで映画を見終わったような感動が残ります。
ぜひ一度ご視聴してみられてはいかがでしょうか。
追加:ライブがめちゃくちゃ楽しそうですね。
本日のオススメ曲
C&KでY